公衆衛生学

8 健康づくり対策

1 健康とは

 健康とは、人間生活の基本であり、日本国憲法第25条では、国民の生存権と国の社会的責任を明らかにしている。

2 健康阻害要因

 現在、私たちの生活は豊かになりつつあるが、一方では、運動不足、ストレスの増大、過度な偏食、喫煙、飲酒などの健康を阻害する要因がある。健康を保持・増進するためには、栄養・運動・休養を基本に、各人が自覚をもって生活習慣を是正することが重要です。

3 健康づくり施策変遷

 国(厚生労働省)は、1970年代に入り、国民一人一人が「自分の健康は自分で守る」という自覚と認識を持つことが重要と考え、国民健康づくり対策を立ち上げ総合的な施策を推進することとなった。 これまで4次にわたる健康づくり対策が行われています。

第1次国民健康づくり対策

 (1978~1987年)
 第2次予防のために早期発見・治療の実現。

 生涯を通じての健康づくりのために健診。

第2次国民健康づくり対策

 (1988年から10年間)
 第1次予防の推進
 80歳になっても元気で生活できること。
栄養運動休養対策の推進。
 健康運動指導士などの養成。

第3次国民健康づくり対策

 (2000~2012年)
 「健康日本21」推進のために健康増進法を制定。

第4次国民健康づくり対策

 (2013年から10年間)
 21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21(第1次・第2次))
 健康寿命の延伸と健康格差縮小。
 生活習慣病発症・重症化の予防。
 栄養・食生活・身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙、歯・口膣の健康、これらの改善。
 健康日本21から継続された対策。
 未成年者の喫煙、飲酒防止。
 受動喫煙防止。
 歯については「8020運動(80歳で20本の歯を保つ)」を継続。

4 食育対策

 食育を、国民運動として推進するために、2005年の7月に食育基本法が制定され、食育を「生きるうえでの基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるべきもの」と位置付けられています。